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444からのお知らせ

更新日:2月29日


病気療養中だった444の大切なメンバー、ピアニストであり作編曲家の福由樹子が2024年2

月24日午前3時に永眠いたしました。

ここに生前のご厚誼に深く感謝し、謹んで皆様にお知らせいたします。


なお、葬儀につきましては、ご遺族の意向により近親者のみで執り行われました。


元気になってまた必ず一緒に演奏できると信じていた我々メンバーも、突然の悲報に接

し、まだ現実を受け止めきれない状況で深い深い哀しみの中におります。


皆さまとともに、心からご冥福をお祈りしたいと思います。

2024年2月29日

444

島みやえい子

まどーん



福ちゃんとは長年、随分腹を割った話をして来ました。

お互い、大切にしたい事が似ていたと思います。

音楽で関わるよりも、ご飯を食べながら音楽以外で盛り上がって来た長い時間がありました。

2020年、世の中がコロナ禍に入り、今だからこそやりたい音楽があると、福ちゃんに相談したところひとつ返事で「一緒にやりましょう」と言ってもらって、どうしてもベースも欲しくて、直感でまどんちゃんに声をかけ、3人のユニット「444」が誕生したのが2021年です。


2024年2月24日お母様から突然の訃報をお聞きして悲しみよりも先に「水臭いよ福ちゃん!なんで黙ってたの!」と何度も心の中で呟いていました。

だってついこないだまで一緒にいたじゃん!ライブしたじゃん!カレー食べたじゃん!


でもきっと、黙っていたのは色々な人への配慮で、福ちゃんらしい最期だったのかもしれません。


北海道の音楽家として道内・外の多くのミュージシャンの支えとなり、また自身のアーティストとしての存在感もどんどん増していた矢先のサヨナラ。

福 由樹子という上質な音楽家が444というユニットで一緒に奏でてくれた事を本当に誇りに思います。


昨年10月17日に、一緒に天河神社に歌と舞を奉納する時

「福ちゃんもピアノ奉納したらどう?」と持ちかけると「え、いいんですか?」

と言って喜んで、当日、即興で弾いたピアノが、本当に素晴らしく何度も目の前の神前に目をあげて、天河の神様と会話しているように弾いていた福ちゃんの表情が脳裏に焼き付いています。

福ちゃんの演奏をまどんちゃんと一緒にそでで見守り、福ちゃんが戻ってきた時に思わず3人で抱き合って泣きました。


「444は私のライフワーク」と言ってくれた言葉を胸に刻んでこれからもまどんちゃんと奏でて行きます。

福ちゃんが遺してくれた、まだ形になっていない音源が数曲あるので

ちゃんと形にしようとまどんちゃんと話し合いました。


福ちゃんこれからも見守っててね。

そして本当に本当にありがとう。また会おうね。


島みやえい子




福さんと初めて演奏をご一緒したのは今から20年くらい前のこと。

わたしは当時新卒で就職したばかり。それまでは学生時代の友人以外とは音楽をやったことがないし、セッション経験もほとんど皆無だった頃でした。

福さんは、わたしが小学校の頃から入りたかった大学の学部のご出身で、まだ20代なのに職場の楽器屋さんでも責任のある役職に就いてばりばり働いていて、とっても忙しそうだったけれど仲間との音楽活動も充実していて、同じ時間を過ごさせてもらうのがうれしい、きらきらした先輩という印象でした。

好きな音楽が似ていてよくお気に入りのアーティストについてお互いにマニアック話をしていたのも思い出されます。


そこからなぜか現場でご一緒したのは2回くらいでしょうか、なかなかお会いできず。


20年近く経ったコロナ禍の2021年、えい子さんが本人曰く「直感で」選んでくださった444のメンバーとなり、そこから福さんとはたくさんの時を一緒に過ごさせていただきました。


だいたい思いつきと感覚と雰囲気でフワーっとやってきてしまったわたしには、名だたるベーシストの皆さんとの共演歴がある福さんからのアドバイスにいつもびびっていたけれど、とってもありがたかった。

40を超えて未だにクリック練習やだ、なんてぼやいているわたしに「安定するまで練習してきてね!」ってぱしっと言ってくれる人いないです。歳を取ると叱ってくれる人がいなくなる。福さんからいただいていたのは愛です。


常にステージの上の人たちだけじゃなく、スタッフの方々も、もちろんお客さんにもそこにいる全員に目を向けて、自ら盾になってまで愛を注ぎ、言いにくいことも率先して言ってくれました。


どう考えてもみんなのお姉さんでした。


福さんの妹分の一人として言いたいことはたくさんあります!

病を抱えていたこと、メンバーのわたしたちにも何も言ってくれなかったじゃないか!


しわっしわのおばあちゃんになるまで、一緒に生きたかったです。


ハッとする転調の仕方とか目を合わせてブレスをいっしょにしてくれるところとかやっと合わせられるようになった演奏の最後の福さんの溜めかたの癖とか本当に福さんらしい、ピアノの音色とかいっぱいいっぱい思い出して、もう聴けないのか、もう会えないのかって。


444で音楽を届けることはえい子さんと一緒に続けます。

もう、嫌だけどクリック使って練習もします。

やさしく見守っていてくださいね。

ありがとうございました。

まどーん

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